日々のこと '10

ハートの水たまり

昨夜の東京は強い風雨が吹き荒れる春の嵐でした。
それでも午前には雨雲も飛ばされて、陽ざしが町を包みました。
あたたかな陽ざし。春の嵐に飛ばされたのでしょうか? 誰かさんの恋心。
ハートの水たまり
 

ほうろうと森の劇場

不忍通り、ある日の「古書ほうろう」(2010年 3月 16日)
古書ほうろう
 
そして一日だけ現れた「古書の森の劇場」(2010年 3月 20日)
古書の森の劇場
 

よみせ通りに、ながれのかばんや「えいえもん」と、今日も何処かで研いでいる「刃研ぎ堂」。スタイルは違えど、いずれも天気に左右されながら、路上での商売です。
並んで営業は二度目だそうです。
 
えいえもんさんは都築響一さんに取材して頂いたそうです。
■『東京右半分』都築響一(webちくま
・右半分のクリエイティブ・パワー 第三回:カバン屋さんは自転車に乗って
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/new_chikuma_tuzuki/entry/389/
 
テント刃研ぎ堂さんは新アイテム、全天候型モビルスーツ(?)"イベント用簡単店舗装置 KAMAKURA[カマクラ]"を少しだけ初披露してくれました。『第 5回 鬼子母神通り みちくさ市』にて実践投入するらしいですよ。
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あ、そうそう。えいえもんさんと刃研ぎ堂さんの"微妙な距離"は、先月設置された地図のせいです。
お二方を差し置いて、谷中地図を見つめる方がとても多いのです。

かまくら
 

団子坂上、保健所通り沿いの「羽鳥書店」の Twitter[ツイッター]より、団子坂から東京スカイツリーが確認できる、とのツイートがありました。(2010/3/10)
 

http://twitter.com/hatori_press/status/10259927461 
団子坂から東京スカイツリーが見えることを発見
3:34 PM Mar 10th
 
@hatori_press
羽鳥書店

 
団子坂の中腹から電線に絡まりそうなスカイツリーが、確かに見えました。(2010.3.14現在、311m)
東京スカイツリー
 
さすが、D坂。意外な風景を見せてくれます。
 

傾いた西日が長く影を伸ばす谷中霊園。
何処へ向かうのか、野良猫が墓地の隅を歩いていきました。
左手にはJR線と、立体に交差して京成線が走ります。
その向こうに、押上(墨田区)に建設中の東京スカイツリー[TOKYO SKY TREE]が見えました。現在(2010.3.11)、311mだそうです。
スカイツリー
 

薔薇の飴細工

あめ細工吉原千駄木、団子坂上にあります、日本で唯一、飴細工の実演(実演予定)が見られる「あめ細工 吉原」にて。
バレンタイン・デーのお返しに、飴細工の実演を見せてあげるとか、ペットや好きな動物のの飴を作ってプレゼントするとか、お土産にも、デート・スポットにも、谷根千散歩には欠かせない場所ですよ。(定休日: 月・火)

ホワイト・デーにために期間限定で作られた、舐めるとバラの香りがする飴細工(¥1,000/本)。
あめ細工
 

古美術上田上田さんから電話がありました。「面白いものが店に入ったので見に来はりませんか」とのことです。仕事帰りに、買い付けや商談で近頃滅多に開いていない「古美術上田」へ。
上田さんに見せて頂いたのは一枚の木版画でした。
サインはないが、戦前から戦後にかけての昭和に活躍された、奥山 儀八郎[おくやま ぎはちろう]千葉県松戸市)の木版画だそうです。
左上には『谷中村 河童画房 村長 おくやまぎはち郎 画』とあります。
一概に"谷中村"と言っても、栃木県下都賀郡谷中村、東京府北豊島郡谷中村、埼玉県入間郡谷中村とあったそうですし、明治初期の話です。木版画の風景はどうみても大正末期から昭和初期の風景です。村長に作家自身の名をひらがなで記してますから、手慰みか想像で描かれた架空の街なのかもしれません。「・・・それでもなんだか、とても谷根千らしいでしょう?」と、上田さん。
確かに黄昏の街を描いた木版画は、銭湯らしき煙突があります。描かれた看板の文字を辿っていけば、『・・・かんな台』、『・・・下 木工所』、『牛乳』、焼き鳥『いさみや』、『珈琲』『ビールはない』、『河童宗吉』・・・。塀は木造の縦板なのか、トタン塀にも見えます。なんだかね、ちょっと以前の谷根千みたいな風景ですよ。
ほら、ほら。一番奥には『・・・トメパン』て見えます。きっと「オトメパン」のことでしょう。とすれば、この風景は、根津の路地から言問通り(中華『オトメ』のある場所)を眺めた風景か、千駄木の路地からオトメ通り(現在のよみせ通りの南寄り)を眺めた風景をもとに描いているのかも知れませんね。

「オトメ」については、地域雑誌『谷中 根津 千駄木』にとても興味深い記事があります。以前にナンダロウさんのブログにも紹介されていましたので引用します。(『谷中 根津 千駄木』バックナンバーを読まれると、詳細に取材された記事が載っています。)
■ 地域雑誌『谷中・根津・千駄木』89号(谷根千ねっと
特集/豊かな時間の過ごし方 町で遊ぼう大人の工作
・根津銀座のオトメ、そしてみんな食べてたオトメパン -- 落合光さん
http://www.yanesen.net/archives/backnumber/089/
 


■ 2008-04-02 〈オトメ〉と〈さおとめ〉の縁を知る
<http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20080402>
 
・・・『谷根千』(特集は「大人の工作」)をパラパラ見ていて、「根津銀座のオトメ」という記事が目につく。〈オトメ〉は何度か行ったことがあるが、中華料理店にしては変わった名前だと思っていた。この記事によれば、店主は終戦後、人と一緒に「オトメパン」というパン屋をやっており、本店のほか売店が4つあったという。本店はよみせ通りの南寄りにあり、そこは「オトメ通り」と呼ばれていたとも。オトメパンをめぐるあれこれも興味深いが、末尾に、動坂の喫茶店〈さおとめ〉の店主がオトメパン創業者の兄だとあり、驚く。オトメとさおとめ......。なるほどなあ。地元以外のヒトにはまったく興味ないだろうけど、そんな知識がひとつ増えるたびに、この地域に住んでヨカッタと思う。やっぱり『谷根千』はスゴイ雑誌だ。
 
ナンダロウアヤシゲな日々』より抜粋。

 
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奥山儀八郎はニッカウヰスキー創業初期のポスターやラベルもデザインほか、幅広く作品を制作されていたようですが、谷根千地域とどのような関係があったのか、『河童画房』とは何なのか、興味は尽きません。

ある美術評論家は『優れた画家は三つの眼を持っている』と、書いています。
空間や造形を正確に捉える眼(デッサン)。色彩を選び、イメージを構築する眼(カラー)。構成を組み立て、配置する眼(トリム)。
三つの目を持ち合わせ、優れた絵画を描き出す画家は、非常に稀なのだそうです。
 
・・・嘘です。トリムってなんだよー!そんな美術用語があるものかっ!!・・・っていうくらい上の文章は全部ウソです。
しかし"三つ眼の画家"は存在します。ええ、見ましたともっ。本当です!! 証拠の写真です。CGじゃないですよ。実物の写真です↓↓↓

藍染魚拓[aisome fish print]

 papierspeintres.net藍染大通りの二軒長屋側面のトタン塀にいつのまにか貼られた"グラフィティ - Wikipedia "。
グラフィティ[graffiti]が、アートとしての表現手段や公序良俗の面から、是なのか否なのか、なんとも言えません。
ただ、元の場所を傷つけたり跡を残すようなやり方は後味が悪く感じます。

ちゃんと剥がせるんでしょうかしらね・・・。
藍染大通り
 
LOVE ON THE WALL
Ella et Pitr <http://papierspeintres.net/>
二軒長屋
 

瓦礫の富士

世界湯 2010年 2月 10日、志ん生も通ったという、谷中「世界湯」が 60年の営業を閉じました。(1950 - 2010)
 
わめぞのイラストレーター・武藤 良子[Muto Ryoko]さんは、絵も素晴らしいけれど、ストイックに綴られる文章は、なお素晴らしい表現者です。
彼女が言葉で描いた世界湯の風景。
■ 廃業と絶筆(m.r.factory
http://d.hatena.ne.jp/mr1016/20100210


閉店後、感傷に浸る間も置かず、さっそく「世界湯」の解体が始まりました。
東京に3人しかいないペンキ絵師のひとりだったという、早川利光さんが描いた富士山。
世界湯
 
 

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