谷間の百合

 伝説の ストリッパー・一条さゆり(<< Wikipedia)を、二人の役者による二人一役で描かれた『谷間の百合』。若き日の"これまでの一条さゆり"を、現役のストリッパーストリッパーであり、水族館劇場の役者でもある鏡野有栖さん(鏡乃有栖)さんが演じ、年老いた"これからの一条さゆり"を、「水族館劇場」とともに歩み続ける看板女優、千代次さんが演じます。
 どうにか保っていた天気も、開演直前に激しい雨が降り出しました。が、これも水族館劇場の演出に違いあるまい・・・、天下往来での"水落とし"でしょう。数十分後には小止みになり急遽、路上にシートとダンボールを敷いての客入れから開演でした。
演劇博物館

水族館劇場」寄せ場興行・さすらい姉妹『谷間の百合』は、2004年の釜ヶ崎センター・横(大阪市西成区)、2005年の浅草木馬亭で上演されました。路上芝居としての『谷間の百合』は釜ヶ崎以来 4年振りの再演になります。晩年の一条さゆりが暮らした釜ヶ崎公演では終演後、生前の一条さゆりと交流のあった人たちが感極まって差し出された"さゆり様へ"贈られたご祝儀袋が千代次さんの手元にあります。(演劇博物館『やぶれ船で流浪する水夫たち -- 水族館劇場 20年の航跡 --』に展示されました。)
セリフと表情が間近に見える「路上」という環境で観せる芝居は、大仕掛けで見せる本公演とは違う魅力があります。
 
 古書ほうろうの宮地さんご夫妻と稽古を観た際にも泣きそうになりました(<< 古書ほうろうの日々録)。当日は撮影禁止ということで泣く気満々でハンカチ(本当はタオル)持参で列に並んでいました。有難いことに公演直前に撮影許可を頂いた時、すでに遅し。カメラを手に持ちながら芝居に見入ってしまい、泣きべそをかいてしまいました。ラスト・シーンでは目頭が熱くなり、ファインダーはぼやけて見えなくなり、恥ずかしいくらいにカメラを持つ手が震えてしまいました。
 
 はじめ、若き日の一条さゆりの前に現れる、年老いた"もう一人の"一条さゆり(本名: 池田和子)が諭し、励まします。ふたりの会話から、いつも本当の愛を欲しながら愛や欲望に翻弄され続けた生涯が垣間見えます。・・・物語の最後にはふたりの一条さゆりは、いつのまにか立場が入れ替わり、傷つき年老いた池田和子(一条さゆり)を、若き日の一条さゆりが慰め、やさしく抱きしめます。
谷間の百合
* 水族館劇場早稲田大学坪内博士記念演劇博物館に撮影許可を頂きました。

 
『やぶれ船で流浪する水夫たち』関連イベント第 2弾
■ さすらい姉妹特別公演 『谷間の百合』
水族館劇場 <http://www.suizokukangekijou.com/>
日時: 2009年 8/2(日)(雨天決行)
時間: 16:00〜(約 1時間)
* 博物館の見学は 16時迄となります。
料金: 無料
主催: 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 <http://www.waseda.jp/enpaku/>
場所: 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
谷間の百合
 

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このページは、管理者ウが2009年8月 2日 23:09に書いたブログ記事です。

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